アートアベニュー様「空室物件の入居者が決まる新たなリーシングツールとして活用しています」 | スマサテ研究所

アートアベニュー様「空室物件の入居者が決まる新たなリーシングツールとして活用しています」


株式会社アートアベニュー

業態:賃貸管理、プロパティマネジメント、シェアハウスや土地活用の企画・運営・管理など

管理戸数:約7,000戸(2022年3月現在)

従業員数:53名/グループ全体161名

スマサテ社は、新たなサービスとして街のミリョクを伝える資料を一瞬で作成できる「タウンナビ」をリリースいたしました。今回は先行モニターユーザーとしてご利用いただき、有料会員申込みをいただいた株式会社アートアベニュー プロパティマネジメント事業部の原様と坪倉様にお話を伺いました。

 

———御社についてご紹介をお願いいたします。

当社の主な事業は、首都圏の一都三県における賃貸管理やプロパティマネジメントです。管理戸数は約7000戸で、オーナー様から借り上げたサブリース物件の管理のほか、一般の物件管理も行っています。物件の仲介は首都圏10,000店舗の仲介会社に依頼していますが、当社の管理物件を掲載している「バラエティ賃貸」ではお客様から直接お問い合わせいただき、契約もしています。

グループには、管理会社向けのコンサルティングをする会社や宮古島でタウンマネジメントを行う会社もあります。グループ全体でペーパーレス化を進めており、管理会社では珍しいテレワークやIT系ツールを積極的に導入しているのも当社の特徴ですね。スマサテ社のAI査定システムも以前から利用しています。

———タウンナビを利用する部署や利用シーンを教えてください。

タウンナビを利用しているのは、入居募集を担う募集課です。当社では毎月、解約が発生した物件と新規で受託した物件の入居募集を行っており、6名の社員がそれぞれ30件程度担当しています。

入居募集をする物件の中には、「駅から遠い」「築年数が古い」などの理由で解約から2ヶ月以上入居者が決まらず、長期空室となっているものもあります。そうした「決まりにくい物件」を中心に、毎月少なくとも40件程度はタウンナビを活用していく予定です。内見時の手元資料として図面と一緒に居室内に設置することで、入居の後押しを図ろうと考えています。

タウンナビは、オーナー様へ募集条件のご提案に行く際も持参しています。入居促進のためにあらゆる施策を講じていることをアピールするアイテムにもなっていますね。

———これまでのリーシング活動のやり方とその課題を教えてください。

これまでは担当者が募集図面を片手に仲介会社様を訪ねたり、データ分析や現地確認をしながらオーナー様に条件交渉やご提案をしたり、という地道な活動をしてきました。これは、どちらかというと仲介会社様やオーナー様に響く活動ですね。一方で、入居者様への直接的なアプローチはあまりできていませんでした。

コロナ禍において、リーシング活動も大きく変わってきました。必要に迫られて部屋探しをしたり引っ越したりする人が減り、吟味を重ねながら「良い物件があれば引越す」という人たちが増えてきた印象です。つまり、借り手優位になりつつある賃貸市場においては、いかに「物件や街の魅力を入居者様へアピールできるか」「選んでもらえる工夫をするか」が課題であり重要だと感じています。

仲介会社から「タウンナビのおかげで入居者が決まりました」と共有いただきました。

———タウンナビを導入しようと思った経緯をお教えください。

以前からAI査定システムの統計調査データを頻繁に活用していました。ただ、それはオーナー様向けに使えるものだったので、入居者様向けに使えるものも欲しいとご相談していたんです。

できあがったものを先行モニターとして試させてもらい、まさに当社の要望が形になったものだと実感しました。迷うことなく、導入を決めましたね。この短期間でもアップデートがあり、どんどん改良されていっているのも魅力的です。

———タウンナビを実際に利用した効果や感想をお教えください。

タウンナビは情報量も写真も豊富で、持参するとオーナー様にも仲介会社様にも喜ばれています。実際にタウンナビをお渡しした仲介会社様からは、「タウンナビをとても気に入って入居を決めたお客様もいました」という声もいただきました。1ヶ月のお試し期間だけでも、タウンナビの導入効果を強く感じましたね。

仕様が一定な点も魅力的です。これまではこういった資料を担当者ベースで作成していたこともあり、どうしても仕様やクオリティにバラつきがありました。誰が担当しても一定のレベルで、かつ最短で作成できるところが当社の強みとしても使えるツールだと思います。

 ———タウンナビを利用した将来の展望をお教えください。

タウンナビをあらゆるシーンで活用して、物件のみならず街の魅力を入居者様へ訴求していきたいですね。例えば、自由に持ち帰れる資料として内見用セットに加えたり、QRコードからご自身でダウンロードできるようにしたり。「バラエティ賃貸」の物件ページにPDF化したタウンナビを格納して、「こういう街だからぜひ問い合わせてみたい」という反響もとっていきたいですね。

内見が難しい遠方のお客様にも、タウンナビは訴求効果が高いと思います。物件内の様子はオンライン内見や動画などである程度分かりますが、街の様子まで把握するのは難しいですよね。「おいしそうなお店がある」「近くに病院や公園がある」という情報は、入居を後押しするプラスの情報です。

仮に内見ができたとしても短時間で周辺施設を見て回ったり街の雰囲気を掴むのは難しいのではないでしょうか。特に女性の一人暮らしやファミリー世帯の場合は、物件と同じくらい周辺施設や街の様子を気にする方も少なくありません。そうした不安を解消し、入居後の後悔を防ぐツールとしてもタウンナビは有効だと考えています。

 ———今後タウンナビに期待することをお教えください。

タウンナビの中に窓枠や収納スペースの大きさ、洗濯機や冷蔵庫置き場のサイズといった各物件の寸法やサイズが記された図面も取り込めると良いです。私たちはタウンナビをエリア情報誌としてではなく物件ごとに利用しています。より詳細な情報が含まれた図面と一体化できれば、物件と街の魅力が詰まった1つの資料としてお渡しできますし、採寸の手間も省けますね。

あとは、周辺情報がさらに充実することを期待しています。近隣の大学情報が掲載されれば受験生にもヒットしますし、地震予測や犯罪件数のデータは子どもを送りだす親御さんが気にするポイントです。掲載するお店もある程度編集できたり、いろんな尺度で選べたりすると良いですね。

———今後ともよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。


取材:中條ふみ スマサテ研究所
文:中條ふみ

 

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